熱中症とは暑熱環境によって生じる障害の総称です
地球温暖化にともない熱中症も増加傾向です
適切な予防と措置が遅れると、高体温から多臓器不全を起こし死亡する場合もあります
日本神経救急学会では熱中症を3段階に分類しています。T度 軽症(熱けいれん) U度 中等症(熱疲労) V度 重症(熱射病)
急激に高温、多湿となる初夏から真夏に多いです
スポーツ時や労働時の熱中症は、男性が多く炎天下で発生しており、日常生活では室内で特に高齢女性で多くなっています
スポーツ時の水分補給は、市販のスポーツ飲料を半分の濃度に薄めて飲んだ法が効果的です。テレビ放映のテニスの試合などでは、選手は提供品のスポーツ飲料とミネラルウオーターを交互に飲用しています
高齢者では体内の水分量の減少、体温を調節する機能の低下、暑さに対する感受性の低下より室内でも知らずに熱中症を発症することがあります
子どもは循環血液量が少なく、未発達な発汗機能を心拍数を増やし皮膚からの放熱で体温を下げようとします。また身長が低いため、地表からの輻射熱を受けやすいです
暑さ指数(Wet Bulb Globe Temperature,WBGT)は熱中症を予防することを目的に米国で1954年に提案された指標です。単位は℃で示されます。
日本では1994年、日本体育協会、2006年環境省で取り入れられ運用されています。猛暑でWBGT 31℃以上では、肉体労働や運動は危険とされています。
【図の引用】 熱中症 環境保健マニュアル 環境省
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